近年、筋トレがちょっとしたブームになっています。
フィットネスクラブの数も増えてきていますし、Instagramにジムでの写真をアップしたり、芸能人が体を鍛えていることをアピールしたり、有名なフィットネストレーナーがテレビ出演したりするなどして、筋トレが健康や体作りだけでなく、オシャレな趣味として定着しつつあります。
この筋トレですが、いざはじめようと思ったときに、どこでやるかというのは迷うところです。
選択肢としては「自宅」か「ジム」の二択になると思います。
ジムというのは、フィットネスクラブ、フィットネスジム、スポーツクラブ、スポーツジム、アスレティッククラブなどさまざまな呼び名がありますが、健康増進目的で通う会員制の施設全般を意味します。
体を鍛える場所といえばこのほかにも、公営の体育館や公園も考えられますが、今回はより一般的な「家トレ」と「ジムトレ」ついて、そのメリットとデメリットについて解説していきたいと思います。
家トレのメリットとデメリット
家では時間を気にせず自由にできる
家トレ(自宅トレ・宅トレ)とはその名の通り、家で筋トレをすることです。
自分の体の重さを利用する自重トレーニングだけでなく、器具を使ったトレーニングも含みます。
その最大のメリットは、いつでも好きな時間に、好きなだけトレーニングできることです。
もちろんジムでも好きな時間にできますが、ジムの場合はそこに行くまでの物理的な距離がありますし、自分がやりたいトレーニングを先にやっている人がいた場合、終わるまで待たなければなりません。
また、混みあっているときは、自分のペースでゆっくりとトレーニングしづらい環境になります。
そういった、他人の目を気にしなくてもいいという点も、家トレのメリットだといえます。
もうひとつのメリットとしては、最初に器具を購入してしまえば、それ以上お金がかからない点があげられます。
ジムの場合は入会金と、月々の会費、また近場にない場合は、交通費もかかります。
家トレの場合はどれだけ器具をそろえるかでかなり幅が出てしまいますが、ダンベル×2とフラットベンチで20,000円くらいからはじめることができます。
ジムの場合は、コースにもよりますが、一般的には7,000円から10,000円くらいは月会費として毎月支払うことになります。
器具を置くスペースが必要
一方、家トレのデメリットとしてあげられるのは、器具を置く場所をとるということがあげられます。
省スペース性を重視したものでそろえることもできますが、それでもやはりダンベルやベンチはかさばるので、それなりに部屋のスペースを占めることになります。
トレーニング器具はどうしても無骨さが出てしまうので、インテリアに気を使っている方には、収納が悩みの種になるかもしれません。
また、マシンやトレーニングギアをそろえられないので、できる筋トレ種目も限られてきます。
ダンベルも、ジムでしたら重量別に並べられていますが、家トレの場合は自分で1回ごとにプレートを外して付け替える必要があります。
トレーニングの計画を、インターネットなどで調べて自分で立てなくてはいけないということも、デメリットのひとつです。
ジムならトレーナーやインストラクターがいるところが多いので、トレーニングプランについて相談することができますし、フォームに関しても、ひとりでは気づかないフォームの崩れなどを指摘してもらい治すことができます。
ジムトレのメリットとデメリット
ジムでは充実したトレーニングができる
ジムトレのメリットとデメリットは、家トレであげたメリットとデメリットを逆にしたものになります。
つまりメリットとしては、家にトレーニング器具を置かなくて済むことと、ジムに豊富に用意されているマシンで多彩なトレーニングができること、トレーナーに見てもらえることなどです。
ジムは多くの人が使うので、器具の安全性がしっかり考えられているところもメリットといえます。
家トレの場合は自分で安全性を確保しなければいけないですし、基本的にひとりでやると思うので、もしものときも独力で対処しなければなりません。
コストがかかる
ジムトレのデメリットとしては、毎月お金を払い続けなければいけないことと、ジムが混みあっているときに自由にトレーニングできないことです。
ジムトレの意外なメリット
ジムトレは、お金を払い続けるがゆえに、人によっては筋トレ継続のモチベーションを保ちやすいというメリットもあります。
初期投資をしてしまえばそれ以上はお金がかからない家トレと異なり、ジムトレの場合は行かなくても毎月会費が発生するので、もったいないから行くか、という気分になりやすいです。
とりあえずジムに行ってしまえばやらざるを得ない状況になるので、日々の暮らしのスケジュールに入れてしまえば筋トレを続けやすくなります。
またスポーツジムでは、筋トレ以外にもエアロビやヨガ、ピラティス、ダンスなど、さまざまなスタジオが用意されているところもあるので、そういうのに参加して気分転換をしたり、そこで人との出会いも期待できます。
たいていのジムではシャワーが用意されているので、トレーニング後にシャワーを浴びて帰ればちょっとした節約にもなりますね。
まとめ
家トレに向いている人
・自宅でゆっくり他人の目を気にせずにトレーニングしたい
・お金をあまりかけたくない
・部屋にそれなりのスペースがある
・トレーニングプランは自分で調べて立てられる
・筋トレのモチベーションを保ち続けられる
ジムトレに向いている人
・多彩なマシンを使ってさまざまな部位を鍛えたい
・家にトレーニング器具を置きたくない
・トレーナーに見てもらいたい
・人との出会いを期待したい
・ジムに行くという状況を作ってモチベーションを高めたい
どちらを選ぶにしろ継続することが一番大事なので、総合的に判断して続けられそうなほうを選べばいいと思います。
会社の福利厚生でジムを自由に使えるならジムトレで、知りあいからダンベルを譲ってもらえるようなら家トレ、といったぐあいに自分の状況に合わせてみるのもいいかもしれません。