デキる男は持っている!オススメの万年筆3選&インクの入れ方と手入れ

万年筆
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万年筆は、割れたペン先にインクを伝わせて文字を書く筆記用具です。
非常に長い歴史を持ち、10世紀にはその原型ができていたとされています。

万年筆というと、「高そう」だったり「手間がかかりそう」といった印象を持つ方が多いと思います。
そのどちらも正しいです(笑
ただしそれを補って余りある魅力があることも確かです。

使えば使うほど手になじみ書き心地がよくなりますし、万年筆そのものに高級感があり、所有欲を満たしてくれるアイテムでもあります。

また、力の入れ具合によって1本の線を引いてもその太さが変わるので、文字にニュアンスを持たせることができます。
愛着を持った万年筆は、その手入れも楽しく感じるはずです。

文字を書く、ただそれだけのことが特別になる万年筆を、ぜひ生活に取り入れてみましょう。

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万年筆の太さを選ぼう

万年筆は線の太さによってペン先(ニブともいいます)がいくつかの種類に分かれています。

EF or XF(極細字) F(細字) M(中字) B(太字)

実際にはもっと多くの種類があるのですが、だいたいこの4つの太さの中から選ぶことになると思います。

ただしこれらは統一された基準があるわけではなく、メーカーによってその太さは変わってきます。
一般的には海外製は日本製よりもワンサイズ太くなっているといわれています。この辺は服と同じですね。

どの太さを選ぶかはその目的次第なのですが、万年筆を買うのがはじめてで、それまではボールペンをメインに使っていたという方には、F(細字)をオススメします。

実際に書いてみるとわかりますが、万年筆というのは思っているよりも線が太く出ます(力の入れ方次第で線の太さを変えることができますが)。

手帳へのスケジュール記入や、ちょっとしたメモといった用途に使うなら、細めのものを選んだほうが書きやすいと思います。日本語の場合は漢字もあるので、あまり太いと画数が多い文字が潰れてしまうからという理由もあります。

M(中字)以上の太さのものは、書類に大きめのサインをするときにしっかりと書きたい方にオススメです。

ペン先の素材の違い

万年筆のペン先

万年筆のペン先には18Kの金、14Kの金、ステンレススチール、この3つがよく使われます。

2万円を超える高級万年筆には金、低価格のものにはステンレススチールが使われることが多いです。

一般的には金の割合が多いものほど柔らかく、いいものであるとされていますが、ペン先の硬さというのは形状によっても変わってきますし、書き味も人によって好みが分かれると思います。

ボールペンをずっと使ってきた方にとっては、金よりも硬めのステンレススチールのペン先のほうが違和感なく使えたりすることもあります。

ちなみに金を使っているからといって、色が金であるとは限りません。柔らかい金を保護するためにメッキされていることがあるからです。

インク補充のやり方は3つ

万年筆のインクの補充には、3つの方法があります。

吸入式

吸入式とは、万年筆のペン先をインクに直接入れて、インクをペン先から吸い上げる方式のことです。

万年筆ができたときから使われている方法であり、万年筆といえばこの光景を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
現在では価格帯が高めのものを中心に採用されています。

カートリッジ式

万年筆とカートリッジ

カートリッジ式とは、インクの入ったカートリッジを本体にセットして使う方式のことです。

ボールペン感覚で、万年筆を手軽に扱うことができます。
替えのインクの持ち運びに気を遣う必要がないので、出先での使用に適しています。

コンバーター式

コンバーター式は、カートリッジを入れる部分に吸入器をセットし、インク瓶からインクを補充する方式のことです。

カートリッジ式の万年筆は、たいていそのメーカーから出ている専用のコンバーターを使うことで、コンバーター式として使うことができます。
コスト的にも安く済みますし、多くの種類があるボトルインクを使うこともできるので、一番オススメの方式です。

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万年筆の手入れの仕方

万年筆の洗浄

インクの出が悪くなったり、インクの色を変えたいときは、万年筆を洗浄して手入れをしましょう。

洗浄といっても特に難しいことはありません。基本的には万年筆の先端部分をはずして、コップの水に直接入れるだけです。水の中で振ったり揺すったりしてインクを落とします。

コンバーター式の場合は、残っているインクをすべて出してから、コップの水の吸入をインクの色が出なくなるまで繰り返します。

万年筆をしばらく使わないときは、洗浄してから保管するようにしましょう。

次にオススメの万年筆を3つ紹介したいと思います。

パーカー・ソネット(PARKER SONNET)

PARKER(パーカー)は、高級万年筆の代表的メーカーのひとつです。

アメリカのメーカーだったのですが、その後イギリスの資本が入り、そしてまたアメリカ資本に戻り、現在製造はおもにフランスという複雑なことになっています(笑

PARKERのソネットは、その美しいフォルムが人気の定番の一品です。高級感のある見た目は、万年筆を持つ喜びを与えてくれるでしょう。大切な方へのプレゼントにもぴったりです。

万年筆の太さの項でも述べたように、海外メーカーなので線が太めになっています。ここではXF(極細字)を紹介していますが、太さ的には国内メーカーのF(細字)くらいです。

ブラックなボディとゴールドのペン先が、華麗で品格のある佇まいを演出する。高級万年筆の定番の一品。

ラミー・サファリ(LAMY SAFARI)

ラミー(LAMY)はドイツの文房具メーカーです。

デザインの世界で有名な、ドイツの「バウハウス」のコンセプトによって作り出されたその機能的で洗練されたデザインは、世界中で多くのファンを生み出しました。

「ラミー・サファリ」はリーズナブルながらも、その美しいデザイン、機能性、実用性の高さで世界中でヒットした万年筆です。

宿泊予約サイト「ブッキングドットコム(Booking.com)」日本地区統括マネージャーのアダム・ブラウンステイン氏は、ラミーのサファリを出先で愛用しているそうです(雑誌「SAFARI」2017年6月号より)。

人気、知名度とも抜群の、ラミーを代表する万年筆。リーズナブルな価格ながらもその実用性には定評あり。

パイロット・キャップレス(PILOT)

パイロットは日本を代表する万年筆メーカーです。

2014年にエルメス(HERMES)が、デザイナーのマーク・ニューソンとタッグを組んで万年筆を開発したのですが(20万円!)、その製造を請け負ったのがパイロットでした。

エルメス・ノーチラス(エルメスのサイトの謎の手作り感)

19.6.17追記 リニューアルして普通のデザインのサイトになってしまいました。

21.8.12追記 ノーチラスは現在ボールペンのみです。

エルメスの五代目社長ジャン=ルイ・デュマ氏が、パイロット社のキャップレス万年筆を愛用していたことから、エルメスでもキャップレスデザインを採用し、パイロットに製造を委託したそうです(雑誌「CASA BRUTUS」2014年10月号より)。

世界のトップブランド、エルメスからも信頼される技術を持った日本のパイロット、その傑作「キャップレス」を愛用の一品に加えてみてはいかがですか。

パイロットが開発した世界初のノック式万年筆。ペン先をしまえるので持ち運びにも便利。

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