座るときはスーツのジャケットのボタンを外そう – 意外と知らないスーツの着こなし

スーツ-着席
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スーツを着たときの立ち居振る舞いで意外と知られていないのが、座るときにボタンを外すというものです。

これはマナーというよりも、そうしたほうがスーツの形が崩れないので推奨される、というものです。留めたまま座るとボタンが引っ張られて生地が傷むため、それを防ぐ意味もあります。

ボタンは基本的に留めておくものなので、どちらかというと「するべき」というよりも「してもよい」という感覚に近いといえます。ボタンを留めたまま座ることが、相手に対して失礼なマナー違反にあたるというわけではありません。

実際テレビのニュース番組のアナウンサーなどは、スーツのボタンを留めたまま着席している方がほとんどです。もっとも彼らは胸より上しか映らないので、ジャケットの下半分の形の崩れを気にする必要がないからだと思いますが。

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着席時にボタンを外し、立ち上がるときにスムーズに留める

タイトルには「意外と知らない」と書いたのですが、ビジネスマナーの雑誌やサイトが増え、スーツで座るときにはボタンを外す、ということが徐々に認知度を高め、一種のマナー的なものになってきていることも事実です。

というわけで、今まで座っているときもだらしなく思われないようにボタンを留めていた方も、これからは気兼ねなく外していきましょう。そのほうが窮屈じゃなく楽という実用的な面もありますしね。

座るときに外して、立ったときに留める。この動作をいつしたのかわからないくらい滑らかにできるようになると、すごくオシャレで、この人はわかってるな、と一部の人から思ってもらえます。

※なおダブルのスーツの場合は、座るときもボタンは外しません。打ち合わせ(スーツの前身頃が重なる部分)の幅が広いので、ボタンを外すとだらんと垂れ下がってしまうからです。

スーツのボタンに手をかける男性

ボタンの掛け外しはスムーズに

シチュエーションによってはボタンを外さないほうがいい場合も

着席時にボタンを外すという行為は、シチュエーションによってはだらしないととられることもありえます。

特に会社の面接のときは注意が必要です。

面接官を前にして着席時にボタンを外すと、人によってはスーツの着こなしを知っているスマートな人間ではなく、緊張感のないだらしない人間、と勘違いされる可能性もゼロではありません。
前述したようにボタンを留めたまま座っても失礼にはあたらないので、そこはボタンを留めて臨むのが正解だと思います。

着席しているスーツの男性

状況によってはボタンを留めたほうがいい場合も

外資系やアパレル系の会社で、面接官全員が座るときにジャケットのボタンをすっと外すような、「わかっている」ところでしたらむしろプラスになるかもしれませんが、その辺は臨機応変に。

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和室で正座する場合の対応

和室で正座する状況になったときにジャケットのボタンをどうするかについてですが、スーツの形を崩さないという観点からも、ボタンを外して着席して問題ありません。

もっともこれに関しても、上で述べたようにシチュエーションによって対応を変えるべきです。

仕事の取引先との大切な会合や、付き合っている相手の両親にあいさつをするときなど、重要な状況では外さないで様子を見たほうがいいでしょう。

あぐらをする場合でしたら、おそらくそれなりにリラックスできる状況でしょうから、ボタンを外しても大丈夫です。
というかジャケットのボタンを留めたままあぐらをかくほうが、不自然な感じがしますね。

立っているときはしっかりボタンを留めよう

立っているときや歩いているときに、スーツのボタンを外したままにするのはマナー的にあまりよくありません。

ワイシャツはスーツスタイルにおいて本来「下着」という位置づけなので、それを完全に露出するのはビジネスルール的にはNGなのです(ベストを着用するスリーピースのスーツのときは、外したままでも問題ないです)。

まあ実際のところワイシャツを下着扱いする人もいないでしょうし、ボタンを外すのが完全にNGというわけではありませんが、仕事の相手先と会うときや、プレゼンをするとき、結婚式に参列して写真撮影をするときなど、改まった場面ではボタンを留めるようにしましょう。

スーツのボタンを留めようとしている男性

改まった場面ではボタンを留めるようにしよう

立っているときはきちんとジャケットのボタンを留め、座るときには外す。これを守るだけでも大人の男の雰囲気がぐっと増してきますので、ぜひトライしてみてください。

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