イッセイ ミヤケのパリコレ-天井から降りてくるドレスの演出がすごい!

イッセイミヤケSPRING-SUMMER2020レビュー
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9月27日、パリのファッションウィークで行われた、イッセイミヤケ(ISSEY MIYAKE/三宅一生)のSPRING SUMMER 2020コレクションの演出が話題になっています。

デザイナーは近藤悟史氏。イッセイミヤケの新デザイナーとなって初のコレクションということで、その意気込みが感じられるショーでした。

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天井から舞い降りる一枚の生地がドレスに

アンダーウェアだけを着用したモデルが、天井からふわりと降りてくる丸い生地に両手と頭を通すと、それがドレスとなる。
ショーのハイライトとなるこの演出、本番はものすごい緊張感の中で行われたんだろうな、ということが窺えます。

もしモデルが腕を通し損ねたら、もしドレスを繋ぎ止めているサークルがうまく外れなかったら、そんな不安を払拭するために相当入念な準備をしたはず。普通のショーとは異なる、技術的な課題がたくさんあったに違いありません。

歓びにあふれたショー

一般的なファッションショーのイメージは、キリッとした表情のモデルたちが順番にランウェイを颯爽とウォーキングしていく、というものだと思います。

今回のイッセイミヤケのショーではそういった場面は少なく、多くのモデルは笑顔で舞い踊ったり、楽しそうにピョンピョンと飛び跳ねたりしています。さらには電動スケボーでステージを走りまわったり、ワイヤーを使ってスピニングダンサーのように回転する場面も。

そうした演出によって、ドレスの軽さやエアリーさとともに、服を着ることの楽しさが見る人にわかりやすく伝わってきます。
まさに、今回のコレクションのテーマである「A Sense of Joy」を表すものだったといえます。

もしこういったスタイルのショーが増えるとすると、モデルに求められるものも変わってきて、身体を使った表現、たとえばバレエなどの経験が、モデルの大きな武器になる時代が来るのかもしれません。

ちなみに今回のショーでは衣服に関する演出だけでなく、リアルタイムで電子機材を操作して歌う女性ミュージシャンDeLaurentisの存在も目立っていました。

ファッション、音楽、ダンス、この三つのアートが一体となった、見る人をワクワクさせるようなショーだったと思います。

 

イッセイミヤケ SPRING SUMMER 2020コレクションのフルバージョンは、イッセイミヤケの公式サイトから閲覧することができます。

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天井からドレスが降りてくるシーンは9:46〜。

 

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