光沢があって縦畝(たてうね)が特徴のコーデュロイ(コール天)。
高級感とともに暖かみが感じられ、秋冬のコーディネートの定番生地になっています。
しかし難しいのがシワになったときの対処法です。
畝があるのでアイロンがけも難しいんですよね。
今回は、個人的経験からたどり着いたコーデュロイのシワの落とし方について解説します。
コーデュロイの洗いジワに悩む
買ったばかりのネイビーのコーデュロイパンツを洗濯機で洗って干したところ、シワが目立つようになってしまいました。縦畝部分は大丈夫なのですが、光を当てる角度を変えると、ベースとなる生地にヒビ割れのようなシワがたくさん入っています。
アイロンをかけようにもコーデュロイは畝があるので、表側からアイロンをかけると畝が潰れてしまいますし、白っぽいアタリがつくこともあります。
だったら裏側から当て布をして押し潰さないように丁寧にアイロンがけだ! と実際にやってみたのですが、どうにもうまくシワが取れません。
スチームを当ててみても同じです。
クリーニング屋に持っていくしかないのかな、と思ったのですが、その前に思いついたことがあったので、試しにやってみることにしました。
ドライコースで洗って手で伸ばしてシワを取る
最初に洗濯したときは洗濯機の「おまかせ」コース(標準コース)を選んだのですが、もう一度、今度は「おうちクリーニング」というコースで洗ってみることにしました(洗濯機によって「ドライ」「ソフト」「手洗い」など、コース名は違うと思います)。
このコースで洗うと脱水時間が短いので、水分を多く含んだ状態で洗濯が完了します(※ネットに入れて洗濯しましょう)。
水を含んでずっしり重めなコーデュロイパンツを取り出したら、干す前に縦畝に沿って手でしっかりなでつけてシワを伸ばします。
コーデュロイ生地には目があるので、生地が逆立たないように順目の方向に手を動かしていきます。私のパンツの場合は裾側→腰側でした。
あとはそのまま干すだけでOKです。乾いた段階でシワもなくきれいな状態になっていて、アイロンがけの必要もありませんでした。
標準コースだとしっかり脱水してしまうので、洗濯が完了した時点で水分が飛んで、洗いジワが目立ちやすいんですよね。
コーデュロイといっても基本的に綿がメインなので、水で濡らして伸ばせばシワは取れるはず、と思って試してみたところビンゴだったというわけです。
この方法でコーデュロイのシワを落とすには、前提として家庭の洗濯機で洗える生地である必要があります。
ウールのコーデュロイといった例外はありますが、コットン素材のシャツ、ズボン、スカート、ワンピースなどは、基本的に大丈夫だと思います(洗濯表示をチェックしてください)。
ただしジャケットに関しては洗濯機で洗うというわけにはいきません。
ジャケットでシワが気になるところがあれば、霧吹きで直接その部分に水分を含ませて手で伸ばすのが、スチームを使うよりも有効かなと思います。必ず目立たないところ(裾や袖の内側の折り返しの部分など)に水をかけてみて、生地に変色がないかなど確認してからにしましょう。
手洗いもアリ
洗濯機のフルコースを使わずに、手洗い→洗濯機で軽く脱水→手でシワを伸ばす、というやり方もアリです。
それでもシワが気になるという場合は、その部分だけを水で軽く濡らし、手で伸ばした上で、繊維の流れに沿って軽く衣服用ブラシをかける、という方法を試してみてください。
どのやり方にせよ、生地に水分がまだ残っている状態でのシワ伸ばしがなによりも重要です。
まとめ
コーデュロイは生地に段差があるので、アイロンとは相性が悪いです。洗い終わった段階でシワをなくすようにすれば、そのあと余計な手間をかけずに済みます。
コーデュロイのシワで悩んでいる方は、ぜひお試しを。