スーツを着ない仕事の人が最低限用意すべき「2着」のスーツ【冠婚葬祭】

普段スーツを着ない社会人が買うべき2着のスーツ
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世の中にはビジネススーツを着ない仕事がたくさんあります。
社会状況が変わり、以前はスーツを着なくてはいけなかったのが、今では着なくてもよくなった、という仕事もあると思います。

しかしながら、人生においてスーツを着なくてはいけない場面というのは必ず訪れます

代表的なのは冠婚葬祭です。
結婚式とお葬式においてはほとんどの場合、スーツの着用が求められます。

また、仕事で重要な取引先と打ち合わせをするときや、転職時の面接のとき、結婚相手の両親にあいさつに行くときなど、スーツを着るべきタイミングというのは意外とあるものです。

今回は、スーツを着ない仕事の人でも、最低限これさえ用意しておけばOKという2着のスーツを紹介します。

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1着目: 無地のネイビースーツ

ダークネイビーのスーツを着た男性

スーツにはさまざまな色や柄がありますが、その中でスタンダードといえるのが、無地のネイビーです。
ビジネススーツにおいてもネイビーは基本色で、清潔感があり、相手に信頼感を与えます。

G7などの国際会議では、各国首脳はネイビースーツを着ていることが多いです。スーツの色の中でもフォーマル感があるのがネイビーといえるでしょう。

無地のネイビースーツを一着持っているだけで、結婚式から商談まで、さまざまなシーンで使い回せます。普段スーツを着ない仕事の人でも、必ず持っておきたい万能スーツです。

ネイビースーツのオススメのディテール

いざ無地のネイビースーツを作るとなっても、どんなデザインのものにすればいいかわからない、という方のために、オススメのスタンダードなスタイルを載せておきます。

・ダークネイビー

・シングル2つボタン

・ノッチドラペル

・サイドベンツ

・パンツの裾はシングル

ネイビーといっても色合いはさまざまですが、明るいものよりもダークネイビーのほうが、フォーマル感が強まります。

スーツの形はシングルを選択。定期的にダブルのトレンドも訪れますが、ひとつのスーツを長く着るなら定番のシングルをオススメします。

ダークネイビーのシングルスーツ

ラペル(lapel)は下襟のことで、ノッチドラペルとピークドラペルがあります。ピークドラペルはとがった形をした襟でドレッシーさがありますが、割合的にはノッチドラペルのほうが圧倒的に多く、定番の形でもあるので、ノッチドラペルを選んだほうが無難です。

ノッチドラペル(左)とピークドラペル(右)

ベント(vent)はスーツの背中の裾部分の切れ込みのことで、左右に切れ込みが入っているサイドベンツと、真ん中にひとつ切れ込みが入っているセンターベントがあります。
これに関してはお好みではありますが、乗馬をルーツとするスポーティーさのあるセンターベントより、サイドベンツのほうがエレガントさがあって個人的に好きなので、ここではサイドベンツのほうを選んでみました。

サイドベンツ(左)とセンターベント(右)

スーツのパンツ(スラックス)の裾はシングルにします。折り返したダブルのものもありますが、シングルのほうがフォーマルであり、改まった場面でも使えます。

シングルの裾(左)とダブルの裾(右)

オーダーする際に上記のポイントを伝えれば大枠は決まるので、あとはスタッフのアドバイスを聞きながらディテールを詰めていきましょう。

オーダースーツの場合、多くのお店ではブリティッシュスタイルとイタリアンスタイルを選べます。
ブリティッシュスタイルのほうが構築的でカッチリとしていて、イタリアンスタイルのほうがシルエット的に柔らかい印象です。

どちらを選ぶかは好みなのですが、ブリティッシュスタイルを選んだ場合、右側の腰ポケットの上にチェンジポケットを付けるとさらに雰囲気が出るのでオススメです。

2着目: 喪服

喪服を着た男性

2着目は喪服です。

日本において、葬儀の参列者は黒一色のスーツを着るのが習わしになっていますが、このスーツというのが少し特殊で、ただのブラックスーツとはディテールが異なります。

一番の違いは生地で、光沢のない光を吸い込むような濃い黒のものが使われます
細かいディテールについては、下記の記事で詳しく紹介しているのでチェックしてみてください。

実際のところ、普通のブラックスーツを着て葬儀に行っても誰も気にしないとは思いますが、日本の慣習となっている葬儀用の濃い黒のスーツのほうが推奨されるのは確かです。

結婚式と違い、葬儀の連絡は急に来ます。喪服を一から準備する時間はありません。
社会人としてクローゼットに一着用意しておきましょう。

喪服とブラックフォーマルの違い

紳士服店では、冠婚葬祭など慶弔両方に使える黒いスーツをブラックフォーマル(礼服)として売り出しています。
このブラックフォーマルのディテールは各社微妙に異なるので、喪服との違いを説明するのは難しいです。

そもそもブラックフォーマルは、戦後、日本のアパレルメーカーが主導して作った日本独自のものといわれています。それを考えると、ただひとつの正解というものはないのかもしれません。

ブラックフォーマル(礼服)

個人的に紳士服店の礼服コーナーを見て思ったのは、生地は濃い黒ではあるものの、襟のステッチやベントが入っていたりと、喪服には必要がないとされているディテールがあるものが多いなということです。もしかすると、一般的なスーツのディテールを追加することで、結婚式等の慶事でも重くなりすぎないように調整しているのかもしれません。

とはいえ今どきの結婚式で濃い黒のスーツを着ているのは高齢男性くらいのもので、ほとんどの人は通常のスーツを着用しています。
結婚式では最初にあげたネイビースーツを着て、濃い黒のスーツは葬儀専用にすることをオススメします。

もちろんブラックフォーマルを結婚式で着用してはいけないわけではないので、どうしても一着しか手に入れられない場合はブラックフォーマルだけにしても構いません。ただブラックフォーマルだと冠婚葬祭以外の場面ではあまり活用できないので、結局通常のスーツが必要になるのではないかと思います。

長く使える上質なスーツを作ろう

今回紹介した2着のスーツは、どちらも日常的に使うものではなく、ここぞという場面で着用するものです。
それを考えたときに、どこに着ていっても大丈夫な質の高いものを用意することが大事になります。

1935年創業のオーダースーツのHANABISHI(花菱)では、通常のスーツだけでなく、喪服のオーダーも行っています。
上質な生地と熟練のフィッター(フィッティングスタッフ)、そして完全国内縫製と、大人の男のフォーマルスーツとして申し分ない要素がそろっています。

お店は全国に18店舗。決して多くはないですが、もしお近くに店舗があるならまずはWebから来店予約をして、スタッフと相談しながら最高の一着、いや二着をあつらえましょう。
北海道: 札幌店/北大通り店
東北: 盛岡店/山形店/仙台店
北陸: 新潟店
関東: 新前橋店/岩槻加倉店/千葉店/東京店/銀座店/新橋店/池袋店/渋谷店/八王子店/横浜関内店
東海: 静岡店
九州: 福岡店
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