お葬式の男性の服装と作法とマナーを簡潔にすべて教えます!

葬式
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葬儀には守るべき服装と作法のマナーがあります。

相手との関係や宗派によっていろいろとあるので悩んでしまうかもしれませんが、今回紹介する基本のマナーをおさえておけば大丈夫です。

遺族に失礼にならないようマナーをしっかりと守り、故人をしめやかに見送りましょう。

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参列は通夜と告別式のどちらでもOK

知人の訃報を知ったときにまず迷うのが、通夜に行くべきか葬儀・告別式に行くべきか、だと思います(葬儀と告別式は一緒に行うことが多いので、ここではひとまとめにします)。

通夜とは葬儀の前夜に行われる儀式のことで、近親者や特に親しかった友人のためのものです。一般の知人や友人は、基本的に告別式のほうに参列します。

とはいえ最近ではそういった違いを厳密に区別することなく、通夜でも告別式でも、参列者の都合がつくほうに行くのが通例になっています。
もちろん通夜と告別式の両方に行っても問題ないです。

服装は喪服が基本

喪服を着た男性

通夜、告別式ともに、服装は「喪服」が基本となります。

形はシングルでもダブルでも大丈夫です。

ここでいう喪服とは、日本の冠婚葬祭に用いられる黒い無地のスーツのことで、ブラックのビジネススーツとの違いは、光沢がなく深みがある黒い生地が使われているところです。また、スーツのシルエットも流行に左右されないオーソドックスなものが多いです。

通夜に喪服を着ていくと、故人の死を準備していたようにとられるので避けるべき、という考え方もありましたが、前述したように現在では通夜も告別式もほとんど区別されていないので、喪服でかまいません。

また、通夜に対する上記の考え方から、仕事帰りに通夜に駆けつける場合など、喪服を用意する時間の余裕がないときは、ビジネススーツでの参列も問題ないです。その場合は濃い無地のダークスーツにし、ネクタイも黒に替えておきましょう。

喪服は、紳士服店に「礼服・ブラックフォーマル」というふうに書かれたコーナーがあるので、そこで購入してください。

ブラックのビジネススーツで代用しても見とがめられることはまずありませんが、30歳を過ぎると身内や仕事関係で、葬式に参列する機会が増えてきます。できればきちんとした喪服を1着持っておいたほうがいいと思います。

シャツは白のレギュラーカラー

レギュラーカラーの白シャツ

通夜、告別式に着ていくシャツは、無地の白一択です(ボタンもすべて白)。
襟の形はレギュラーカラー(襟の角度が広がっていないもの)で、ボタンダウンはNGです。

カフリンクス(カフスボタン)は黒ならOKという説もありますが、普通のボタンで留めるタイプのものにしたほうが無難です。

ネクタイは黒 ポケットチーフは入れない

黒いネクタイの男性

通夜、告別式につけていくネクタイは、無地の黒が原則です。

織り柄やストライプの入ったものは避けましょう。
素材はシルクが定番です。

葬儀では服装に関してできる限り装飾を排するべきという考えから、ネクタイの結び目のところにつけるディンプル(窪み)はつけないでおきます。
また、同じ理由からポケットチーフも入れないようにします。

結婚指輪以外のアクセサリーははずしておきましょう。

腕時計は派手なものでなければつけても大丈夫ですが、スマホがあれば時間はわかるので、その日の予定が葬儀しかないのであればはずしていったほうがいいです。

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靴は黒のストレートチップで

ストレートチップの靴

通夜、告別式に履いていく靴は、黒の内羽根式のストレートチップかプレーントゥが定番です。

ストレートチップとは、つま先の部分に一文字状の縫い目がある靴のことで、プレーントゥは、装飾がまったくないつるんとした靴のことです。
内羽根式は、靴の甲の紐を結ぶ部分が外側に飛び出ていないもののことで、外羽根式よりもフォーマルとされています。

間違っても茶色い革靴で行かないようにしましょう。

数珠は必要? 必要ない?

数珠

仏式の通夜や告別式では、数珠は身につけた方がいいです。

宗派によって数珠の形は異なりますが、自分の家の宗派の数珠で大丈夫です。宗派を問わず使える略式数珠もあるので、そちらでもかまいません。

キリスト教など仏教以外の宗教を信仰している場合は、持っていかなくても問題ありません。
故人の宗派に合わせても、自分の家の宗派に合わせても、どちらでも失礼にはあたらないです。

数珠は焼香のときだけでなく、葬儀の間ずっと出しておきます

座っているときは左の手首にかけ、歩くときは房を下にして左手で持ちます。合掌するときは、手のひらを合わせた状態で親指と人差し指の間にかけます。

すべての宗派で使用可能。数珠袋付きです。

香典の相場と表書きについて

香典を出す男性

香典は裸のまま持っていくのではなく、「袱紗(ふくさ)」に入れていくようにしましょう。

色は紫を選べば、慶弔両方で使えるので便利です。

受付で袱紗から香典を取り出し、相手から文字が読めるように向きを変えて渡します。
その際、黙礼するか、「このたびはご愁傷様でした」とひと声かけます。

「このたびは本当に突然のことで……」と最後まで言い切らず語尾を濁して頭を下げるのも、故人に対する強い思いを表現する言い方として、マナー的に問題ないとされています。

香典の額は、友人や同僚は5,000円、親類や仕事先関係は1万円、親は10万円が相場です。4や9ではじまる額は、縁起が悪いので避けるようにします。

香典を入れる香典袋(不祝儀袋)は、入れる額によってグレードがあります。豪華なものにすればいいというわけではないので、額に見合ったものにしましょう。

一般的には5,000円までは水引が印刷のもの、5,000円から2万円の場合は黒白の水引がついているもの、3万円以上は銀の水引とされています。

香典の表書きは、仏式の場合は各宗派共通で使える「御霊前」と書かれたものを選びます。ただし、浄土真宗の場合は「御佛前(御仏前)」となります。

あらかじめ宗派がわからない場合は、「御霊前」にしておくのが無難です。

通夜と告別式が終わっても気を抜かずに

通夜の後には参列者に向けて、「通夜振る舞い」と呼ばれる飲食の席が設けられることがあります。

長居をするのは迷惑という考えから遠慮する方もいますが、そこで食べることも供養のひとつなので、できれば箸をつけるようにしましょう。

また、告別式の後には出棺がありますが、告別式に参列した場合はそれにも立ち会うようにします。
その際、暑いからといってジャケットを脱いだり、逆に寒いからといってコートを着たりせず、喪服の姿のまま合掌して見送るのが礼儀です。

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