前回「ナイキ ズーム フライ 3」を、NIKE By Youでカスタムして購入した記事を書いたのですが(→前回記事)、今回は実際に履いて走ってみた感想についてです。
自分は初心者ランナーなのですが、その効果に驚きました。
ズームフライ3について
現在マラソン界を席巻している厚底シューズといえば、ピンクの「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」と、その進化版であるグリーンの「ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%」です。
これらはナイキのランニングシューズのフラッグシップモデルで、軽量で機能性に優れているのですが、ほかのモデルと比べると値段が高く(30,000円〜)、耐久性も低いので、なかなか気軽に手を出せるシロモノではないです。
一方「ナイキ ズーム フライ 3」は、ヴェイパーフライ ネクスト%をヒントに作られたモデルで、靴の重量は増えていますが、値段は1万円以上安く、耐久性も向上しています。
ナイキの厚底シューズを特徴づける、反発力を高めるカーボンファイバープレートも内蔵しており、上位モデルより安いとはいえ、機能は充実しています。
普段の練習用としてだけでなく、レースにも使えるランニングシューズです。
ズームフライ3の履き心地
実際にズームフライ3を履いてみたときの第一印象は、底にわかりやすい弾力性を感じる、というものでした。
立った状態だと、ちょっとフワフワした感触があります。
私が購入したのは26.5cmのもので、重さは252gでした。
ナイキの公式サイトによると、28cmで274gらしいので、サイズによって重さに結構差があるようです。
ネットのレビューでこの靴の重さについて指摘するものがあったのですが、自分の場合、これまで履いていたのがナイキ フットスケープ(322g)だったので、ズームフライ3は結構軽いなと感じました。ただ、ほかのナイキのランニングシューズと比べるとやはり少し重いですね。
サイズ感やフィッティングについては前回記事を参考にしてみてください。
あわせて読みたい>>【サイズ感レビュー】ナイキ ズームフライ3をNIKE By Youでカスタム!
ズームフライ3で実際に走ってみた
ズームフライ3を購入する前に、ナイキの厚底ランニングシューズに関するネットのレビューやコメントをいろいろと読んでみたのですが、かなり不安になることが書いてありました。
「上級者向け」
「初心者が履くと怪我に繋がる」
「フォアフット走法用のシューズ」
週一で5km程度をゆっくり走る自分は紛うことなき初心者ランナー。走り方は、おそらく踵着地のヒールストライク。
大丈夫かな、と思いつつ走ってみた結果……
まったく大丈夫でした。
足裏に変な反発を感じることはなかったですし、翌日いつもと違うところが筋肉痛になる、なんてこともありませんでした。ピョンピョン跳ねるような感じなのかと思ったら、そんなことはなく、走ってみて違和感はなかったです。
足裏に意識を集中して走ってみて思ったのですが、どこから着地しようと足を蹴り出すときはみんなつま先のほうに体重を乗せるわけで、どんな走法でもカーボンファイバープレートの反発力は生かせるはずです。
タイム短縮!
ズームフライ3を履いて走ってみたところ、前回フットスケープを履いて走ったときよりも、タイムが1分40秒も早くなっていました。
いつもと同じ感覚で走ったにも関わらずです。
いや、同じというか、走りはじめてすぐに横っ腹がちょっと痛んだので、いつもよりコンディションは悪かったといえます。
新しい靴を下ろしてテンションが上がっていたのもあるかもしれませんが、それにしてもかなりのタイム短縮です。
速く走れると小学生に人気の「瞬足」というシューズがありますが、これはまさに大人の瞬足や〜! と彦摩呂さんばりに言いたくなります。
ただ単に、靴の軽さの分だけ速くなった説、もありますが(笑
厚底ランニングシューズを初心者が履いてもいいのか
自分のような初心者ランナーが厚底シューズを履いてみて問題がなかったからといって、初心者も厚底を履いてOK、なんて言い切ることはできないのですが、実際に履いてみて、正直そんなに身構えるようなものではない気がしました。
むしろ厚底の影響を受けるとすれば、これまで薄底シューズを履いて走り込んできた、中、上級者ではないでしょうか。
薄底から厚底だと当然感覚の違いは大きいでしょうし、固まったフォームにもズレが生じるかもしれません。
以前、マラソンの大迫傑選手がヴェイパーフライ ネクスト%について聞かれたときに、以下のように語っていました。
「どのフォームだから、どのレベルだから履けないとかは全くない、誰でも履ける優れたシューズ。ただし、1つアドバイスするのであれば、(消耗品なので)毎日練習で履くのは難しい。ソールが似ている“ズーム ペガサス ターボ(ZOOM PEGASUS TURBO)”や“ズーム フライ(ZOOM FLY)”などで足を慣らしてから履くといい」
フォアフットなわけではない自分でも目に見えてタイムは縮みましたし、大迫選手が言うように、どのレベルだからというのはないように感じました。
また、ナイキのプロダクトマネージャーはズームフライ3について、“このシューズのスピードと推進力は5Kや10Kのランだけでなくハーフマラソンやフルマラソンでも体感していただけます”と語っています(ナイキ公式サイト ズームフライ3商品詳細より)。
逆にいえば、5km程度の距離でもその違いを実感できるということです。
厚底ランニングシューズはクッション性が高いので接地時の足への負担が少なく、しかも速く走れるわけで、初心者だからといって避ける必要はないのではないでしょうか。
走り方を変えたり筋肉をつけてから厚底にする、というのは、筋トレでいうところの、痩せている人が筋肉をつけるには、まずはある程度体重を増やしてそれから筋トレ、という俗説のようなもので、あまり意味はないように思えます。
あとがき
流行りの厚底で、自分好みのカラーリングにカスタマイズしたシューズを履くと、モチベーションが上がってランニングをするのが楽しくなります。
個人的にランニングは、スピードやタイムよりも継続することが重要だと思っているので、その点においても今回買ったナイキ ズームフライ3は非常に役立っています。
走るのが楽しくなるズームフライ3を、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
↑最新版のズーム フライ 5