【クールビズ】三井住友銀行がジーパンをOKにしたが本当にそれでいいのだろうか

Tシャツとジーンズ姿の男女
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クールビズは日本のビジネス界に完全に浸透しましたが、三井住友銀行(SMBC)ではそれをさらに推し進めて、Tシャツやジーンズといったカジュアルな服装を認めることにしたそうです。

スーパークールビズを超えた、ハイパークールビズといっていい軽装ですが、はたしてそれをどう捉えるべきか。

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対象は限定的

メディアで報じられた内容は以下のもの(出典:朝日新聞 2019.6.26)。

・期間は7月から8月末
・服装規定はなし(Tシャツ、ジーンズ、スニーカーもOK)
・対象は顧客と対面しない本店の営業部門以外の行員(約3,500人)
・今回は試験的な取り組みで、結果次第で対象の拡大も含め本格的に導入するか検討する

服装に関してはほとんどなんでもアリといっていい感じですが、さすがに短パン、サンダルはダメでしょうね。

ビジネスの場においてどこまで許容されるのか

そこまで崩す必要あるの? というのがこの記事を読んだときの私の正直な感想です。

西洋のスーツ文化が明らかにフィットしない今の日本の夏の猛烈な温度と湿度を考えると、クールビズには賛成です。
とはいえ涼しさのことだけを考えれば、Tシャツとジーンズの組み合わせは、スーパークールビズの半袖ポロシャツとチノパンの組み合わせとさして変わらない気がします。

機能的に大差ないのに、見た目をドレスダウンどころかカジュアルダウンする意味はあるのか、その答えは記事によると

固定観念にとらわれず、柔軟なアイデアを生みやすい職場づくりを進めたい考え

ということだそうです。
お、おう……。

まあカジュアル服で仕事をしてもいい職場なんていくらでもあるわけで、それに追随したところでなんの問題があるんだ、と思う向きもあるでしょう。

とはいえ個人的には銀行というのが引っかかります。

海外では日本のようにスーツを着たサラリーマンが多くないそうです。日本だとスーツを着る必要のない職種でもスーツスタイルが求められる場合もありますしね。

そんな海外においてもスーツと結びつけられる職業があります。
それはバンカー、つまり銀行員です。

一般的にバンカーというと、銀行員の中でもより専門性の高い仕事をする人たちのことですが、スーツスタイルは彼らにとっての一種のステータスシンボルともいえます。

日本でも銀行員というとお堅いかっちりとしたイメージが根強いですが、それは銀行そのものへの信頼にも繋がっているように感じます。

いくら顧客と会わないからといって、銀行員がTシャツとジーンズで本当にいいのだろうか、衣服とは他人に見られるだけでなく、自分自身の気持ちを切り替える役割もあるはず、というかそこに矜持ってもんはないのかね!

……と、銀行員でもないのに熱くなってしまいました(笑

はたしてジーパンを最初にはく猛者は誰か

対象となった行員の中には、そこまで自由にされても逆に困る、という人もいるかもしれません。

記事には

経営層や管理職には積極的な取り組みを奨励する

とあるので、まずはそのあたりの人たちがトライすることになると思われます。

しかし現在の三井住友銀行において、経営層や管理職は中高年男性が中心。彼らがTシャツ&ジーンズ&スニーカーで出勤すれば、普段のイメージとあまりにかけ離れていて、その部署の人たちはおそらくざわつくでしょう。
休日でもほとんどはかないジーンズを、そのためにわざわざはくという逆転現象もありそうです。そうなってくると、機能性云々の前にファッション的に似合わないのではないかという根本的な問題が出てきます。

結局、最初だけその格好で出勤し、そのうちポロシャツ&チノパンあたりに落ち着くのではと推測しています。
三井住友銀行では9月以降にアンケートを実施して本格的な導入を決めるそうですが、はたしてどうなるんでしょうか。続報を知りたいですね。

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