10年ほど前に買ったCOACH(コーチ)の革のショルダーバッグがあります。
買った当初はよく使っていたのですが、普段持ち歩くものがそれほど多くなく、段々とコンパクトなボディバッグのほうを使うようになり、いつしか押入れにしまいっぱなしに。
先日、久しぶりにショルダーバッグを引っ張り出してみたところ、底の角の部分や、上部のファスナーまわりがかなり傷んでいることに気づきました。
そういえば最後に手入れをしたのは何年前だったか……。
反省したワタクシは、この鞄をまた使えるようにするため、専門店に修繕をお願いすることにしました。
補修前の鞄の状態
COACH ハリソン イーストウエスト サッチェル
COACH ボディバッグ(モデル名不明)
ボディバッグもついでに修繕に出すことにしました。
こちらもCOACHのものですが、モデル名は忘れてしまいました。10年近く前のものだと思います。COACHのサイトのトップページでネイビーのピーコートを着たモデルがこのバッグを使っていて、それを見てかっこいいと思って買った記憶があります。
ちなみにボディバッグは英語では遺体を収納するための袋を指します。
日本でいうところのボディバッグに相当するのは、Sling Bag、Crossbody Bagですが、どちらもいまいちピンと来ないんですよね。というわけでボディバッグでこの先も進めていきます。
鞄の補修完了!
今回の修繕は、アンパサンドさんという靴と鞄の修理や製作を行うお店にお願いしました。以前、クラークスのクレープソールの張り替えをしていただいたところです。
修繕の種類としては「部分補色」というものになります。要は、色落ちした部分に色を塗って目立たなくする、という修繕方法です。
修繕は2週間ほどで完了しました。
補修後のCOACH ハリソン イーストウエスト サッチェル
革が剥げて色落ちしているところが、すべて補色されて目立たなくなっています。
ひと口に補色といっても、色を塗らない部分との境目を調整しないといけないので、実際はすごく難しい作業だろうな、と感じました。しかもこの鞄の色味はかなりニュアンスのある色です。自分でやっていたら失敗して取り返しのつかないことになっていたはず。
全体的な汚れ落としや保湿もされていましたが、まあなんといっても何年も押入れに放っておいた鞄なので、元々の革の傷みが激しく、できる限りのことをやってもらったという感じです。
それまでは、たまにCOACHの店舗に行ったときにクリームを塗ってもらっていたくらいで、自分ではまったく手入れはしていませんでした。
この鞄のやわらかい革質は、どう見ても定期的な手入れが必要な代物です。今にして思えば、結構高価だったこの鞄をなぜここまで放置していたのか自分でも不思議です。
これからは定期的に手入れをして、大事に使っていきたいと思います。
補修後のCOACH ボディバッグ
部分補色ということだったのですが、こちらのバッグに関しては革部分がすべて塗られていました。
色味に統一感があって、新品のように見えます。
ボディバッグのストラップは外して、代わりにショルダーバッグの付属品の、取り外しが可能なレザーストラップ(結局一度も使いませんでした)を短くカットして、ボディバッグ用に作り直してもらいました。
元々のボディバッグのストラップはナイロン地で幅が太く、斜めがけしたときにちょっともっさり見えたんですよね。
新しくつけたレザーストラップは高級感があって細身なので、スタイリッシュに見えます。また、色もブラウンで鞄本体とバッチリ合っています。
ストラップの長さ調節の穴を3つくらい開けてもらおうかと思ったのですが、これまでの使い方を考えるとどうせ長さ調節することはないなと思い直し、ひとつだけにしました。
鞄の補修にかかった費用
鞄の補修費用は、合計10,400円でした。
内訳は、鞄2つの補色が7,600円(3,800円×2)で、ボディバッグのストラップ製作が2,800円です。
予算は2万円以内を考えていたので、思いのほか安く済みました。もちろんこの値段は鞄の状態によって変わってくると思います。
あとがき
電車に乗っているときにふと自分の鞄が目に入り、「ボロボロだなー。そのうちなんとかしないと」と思うことがよくありました。補修を終えた今思うのは「もっと早くやっておけばよかった!」ということです(笑
押入れにしまいっぱなしの傷んだ鞄がある方は、鞄の修繕を検討してみてはいかがでしょうか。その鞄を使いはじめたときのような、新鮮な気持ちにきっとなれます。
今回、鞄の修繕をお願いしたお店の店主にオススメしていただいたレザーケア用品「ラナパー」。
プロのオススメなので間違いなしです!