ビジネススーツには革のベルトが必須です。
靴や鞄と同じように、革でできたベルトは質感の良し悪しが目立ちます。これを上質なものにすることで、スーツスタイルをワンランク引き上げることができます。
昔買ったものをなんとなく使い続けている方もいるかもしれませんが、この機会に一度チェックしてみましょう。
ベルトの素材の選び方
ビジネススーツのベルトの材質は、スムースレザーと呼ばれる表面がつるつるした革のものを選びましょう。つまりスエードや表面加工が施された型押しタイプではない普通の革ベルトを選べばOKということです。
革にもいろいろな種類がありますが、長く使う一本として手に入れておきたいのはカーフ、もしくはコードバンです。
カーフは生後6か月までの子牛の革で、コードバンは馬の臀部から取られる希少な革のことを指します。
いずれもきめ細かくなめらかで、高級感があります。
カーフの子牛より少し年をとった生後6か月〜2年程度の牛の革であるキップも、上質で丈夫さがありオススメです。
ベルトの色は靴と合わせる
ベルトの色は、靴の色と合わせるのが基本です。
ビジネススーツに合わせる靴は、黒かダークブラウンが多いと思うので、まずはこの二つの色を揃えるといいでしょう。
ステッチの色はベルトと同系色で、目立たないものにします。
白い糸を使ったものなど明るい色のステッチは、カジュアル感が出てしまいます。
ベルトの太さ
ベルトは細めのものを選択しましょう。
目安としては幅3センチです。
スーツ用のものはたいていそのくらいの太さになっているので、選ぶのに悩むことはないと思います。
バックルはシルバーのピンバックル
バックルは、シルバーのシンプルなピンバックルにしましょう。
ピンバックルというのは、ピンをベルトの穴に通すタイプのバックルのことです。
ごてごてしたバックルは確実に悪目立ちします。
シンプルで上質なものを選ぶ、これがスーツスタイルにおける鉄則です。
ベルトの穴は3番目を使おう
ベルトにはたいてい5つの穴があいていますが、ピンは真ん中、つまり3番目の穴に通すようにしましょう。
真ん中でなければダメ、というわけではありませんが、そこを通すことでベルトのバランスがよく見えます。
真ん中だとしっくりこないという場合は、2番目か4番目の穴でもOKです。
体型が極端に変わって両端の穴を使わなければいけないようになったら、ベルト買い替えのサインです。
ベルトの長さの調整
ベルトにはあらかじめ長さが決まっているもの(画像上)と、自分でカットして長さを調節し、バックルの裏の部分にはさみ込むフリーサイズのもの(画像下)があります。
どちらのタイプがよりフォーマルというような差はないので、どちらを選んでもかまいません。
長さが決まっているベルトは、たいてい5センチ刻みのサイズ展開になっています。サイズが80、85、90という感じになっているものは、バックルの先端の内側から真ん中の穴(5穴の場合は3つ目)までの長さを表していることが多いです。
最小と最大表記のみ記載されている場合は、その中間点が真ん中の穴までの長さになります。
採寸に関してはメーカーによって異なる場合があるので、購入前に確認しておきましょう。
オススメのベルト