生涯未婚率が20%を超え、40歳を過ぎた男性の結婚率が約3%しかないなど、結婚に関して、もはや焦りを通り越して絶望しかないような情報ばかりが入ってくる現在。
ネットを見ても、今までなにをやっていたんだ、もう遅すぎる等々、既婚者の上から目線の厳しい言葉ばかり。
じゃあどうしたらいいんだとお嘆きのあなたに、婚活する際の心構えを紹介します。
数字に惑わされるな – 結婚率の数字のマジック
前述した40代男性の結婚率の極端な低さなど、ネットでよくセンセーショナルに取り上げられる数字は、5年前と現在の国勢調査における未婚率のパーセントを、単純に引き算したものが多いです。
しかし、パーセントではなく実数で計算すべきですし、未婚の中には離婚した人もカウントされます。さらに、この数字にはそもそも結婚する気がない人も含まれています。
つまりこの計算では、結婚したいと望んで婚活に励んだ結果、結婚できた人とそうでない人の数値は出てこないということです。
婚活をがんばった人が結婚できる割合はもちろんこの数字より跳ね上がりますし、さらにいえばその数字さえも大きな意味はありません。
確率が低いからといってチャレンジさえしないのはもったいなくないですか。
そもそも自分が結婚したいかどうか、それが一番重要なことで、その気持ちがあるなら前に進んでいけるはずです。
本当に結婚したいのかどうか自分の心と向き合う
漠然と婚活をはじめても成果は出ません。まずは本当に結婚したいのかどうか、自分自身に問いかけてみましょう。
この先をひとりで暮らすのは寂しい、世間体が気になる、人生で一度は結婚してみたい。理由はなんでもいいのです。結婚に対する本気の心構えがあれば、それがエネルギーとなり、婚活はいい方向に進んでいくでしょう。
とあるテレビ番組で久本雅美さんが、レスリングの吉田沙保里さんに結婚についてのアドバイスをしていました。
「本当に結婚したいと思っていれば結婚できるよ」と。
久本さん自身はテレビなどでよく結婚したいということを言ってはいますが、実際のところ本当に結婚したかったのかどうかはわからなかったそうです。
それなりに満足できる仕事で、友人にも恵まれ、熱中できる趣味もあり、寂しさもあまり感じない。そういう環境にいると結婚の優先度が下がりがちです。
しかしながらその環境が10年、20年後も同じ状態にあるとは限りません。
結婚を考えることは、現在や近い将来だけでなく、自分の人生を通して考えることができるいい機会なのだと思います。
人との出会いを楽しもう
頭の中で戦略を立てるだけではなく、当たり前ですが実際に人と会わなければ永遠に次のステップは訪れません。
婚活パーティーでも友人の紹介でも街コンでも、まずは面倒くさがらずに人が集まるところに顔を出し、数をこなし場慣れすること。そしてそこで出会った人との会話を楽しむことが大事です。
余裕を持って(実際にないとしても)、軽く微笑んで会話を楽しむ。そして少しでも「いいな」と思える相手がいたら、もう一歩踏み込んで連絡先を聞いてみる。
こういったリラックスした態度で臨むことが、結婚を引き寄せることにつながります。
その場で決める必要はないのです。
知り合う機会のなかった人と出会い、会話をすることで自らの価値観に刺激を与え広げていく。仮に楽しく過ごすことができなかったとしても、それさえも経験のひとつであり、自分を成長させるものだと考えることで、次へとつなげることができます。
あきらめたらそこで試合終了だよ – 婚活燃え尽き症候群
婚活を続けてもなかなか成果が出ないと、自分はなんでこんなことをしているんだろう、結婚なんて本当にする必要があるのか、ひとり気ままに暮らしていくほうが楽しいんじゃないか、などと考え込んでしまうことがあります。
ときに立ち止まることもたしかに必要かもしれません。
ここまで書いておいてなんですが、結婚が人生のゴールではないですし、結婚しない生き方だってあります。
しかし一度結婚を諦めてから、もう一度気持ちを奮い立たせて婚活に臨むには時間を必要とします。
あのときもう少しがんばっておけば、と後悔しないよう、とにかく自分はやりきったんだと思えるところまでチャレンジしてみるのも悪くありません。期限を決めてみるのもいいと思います。
焦りすぎはいい結果を生みませんが、自分の状況を客観視し、今しなければならないことに全力を傾けて取り組むことは、決してマイナスにはなりません。
それでもだめなら……。人生とは不思議なもので、そういうときに出会いが訪れることもあります。
結局運なら婚活とかやる必要ないじゃん、と言われそうですが、チャレンジした者には引き寄せる力が備わるものです。
結婚せずに独身でい続けることも、人生の選択肢として当たり前になった時代ですが、気の合うパートナーと一緒に過ごしていくという選択肢を早々に捨て去ることなく、その可能性をできる限り追い求めていくのも悪くないのではないでしょうか。