10年ほど前に買ったスピングルムーブ SPM-148 ダークグリーン。
革スニーカーなので、洗ったらダメだという先入観があり、これまでそのまま履き続けてきたわけですが、さすがに汚れが目立ってきたので、思いきって水洗いしてみることにしました。まあダメならダメで……、という感じです。

クタクタになったスピングルムーブ SPM-148 ダークグリーン

シューレースの跡がくっきり

インソールが汚い……
ちなみに、このスニーカーの素材をずっとスエードだと思っていたのですが、調べてみたらベロアと書いてありました。自分の認識だと、ベロアってもっと毛足が長いイメージなんですけどね。
どちらにせよ、洗い方も結果も変わらないと思うので、細かいことは置いておいて、ジャブジャブと水洗いしていきます。
ブラシと洗剤を用意する
ブラシは、100均をいくつかまわって一番柔らかいシューズブラシを選びました。キャンドゥのものです。もし見つからなかったら、シューズブラシにこだわらず、柔らかいブラシを選ぶようにしたほうがいいと思います。

キャンドゥのシューズスティックブラシ
迷ったのは洗剤です。果たしてスエードにどの洗剤がいいのか。
スエードシャンプーなる専用の洗剤もあるようなのですが、この一回のために2,000円くらい出すのはなーと思い、身のまわりにある洗剤で代用することにしました。
ヒントとなったのは市販のスエードシャンプーの成分。どれも界面活性剤が含まれています。身のまわりにあるもので界面活性剤が含まれているものといえば、食器用洗剤と洗濯用洗剤です。食器用洗剤だと洗浄力が強すぎてゴワつきそうな気がしたので、中性の洗濯用洗剤を使ってみることにしました。
↑専用のものを使いたいという場合は、スエード&ヌバックシャンプーをチェック。
スエードのスニーカーを洗ってみた
まずはアウトソールを洗っていきます。
ここはただのゴムソールなので、タワシとズックリンでガシガシと洗っていきます。

アウトソールをガシガシ洗う
インソールも引き続きズックリンを使っていますが、ブラシを柔らかめのシューズブラシにしています。

インソールをしっかり洗う
ソールの洗浄を終えたら、いよいよ本丸のアッパー部分です。
まずは、洗濯洗剤をスポンジに含ませて泡立てをして、それをアッパー全体になじませます。

全体に泡をつける
次に、柔らかめのシューズブラシを使って優しく洗っていきます。

アッパーを優しく洗う
手早くスニーカーの洗浄をしたら、泡が出なくなるまで水ですすぎます。

しっかりすすぐ
ついでに靴紐も洗います。こちらも洗濯洗剤を使っています。

靴紐も洗う
型崩れ防止と水分を吸わせるために、新聞紙などを靴に詰めて、陰干しをします。洗うのは朝にやって、日中長い時間、外でしっかり干すのがいいと思います。

ベランダで陰干し
十分に乾ききったらクリーニング完了です。
革のトリートメント
これで終わりでもいいのですが、よりよい仕上がりにするために、スエード/ヌバック用の保革・色蘇生剤を使ってみることにします。乾燥してしまったスエード/ヌバックに、潤いと栄養を与えてくれるとのこと。洗剤はケチったくせにこっちは買うという。まあ1,000円くらいだったのでいいかと。

M・モゥブレィ スエード・ヌバックトリートメントをかける

ダマっぽくなるが気にせず全体にかける
実際に保革スプレーを使ってみたら、上の写真のようにダマっぽくなって大丈夫かと思ったのですが、特にのばすようなことをしなくても、乾いたらきれいに均一になっていました。
このスプレーを使うことで、スエードの色が一段階くらいトーンが落ちて、使い込まれた感がなくなりました。使って正解でした。
乾いた後に、毛を起こすようにブラッシングをして、最後に防水スプレーを振りかけておきましょう。
防水スプレーのオススメは「アメダス」。スエード/ヌバックにも使えると明記してあります。
完成品

ピカピカ&しっとりになったSPM-148

インソールが半端なくきれいに
アウトソール、インソール、アッパー、すべてがパッと見でわかるレベルできれいになりました。水洗いしたわけですが、革の傷みのようなものは感じません。もっと早くやればよかった〜。
ただスピングルの革タグに、水が染みた跡がついてしまいました。まあこれくらいならいいかなと。

タグに水染みの跡が……
柔らかブラシ&洗濯用中性洗剤という組み合わせはアリだなと思いました。今後、大切なスニーカーはこのやり方でやっていこうかと。
革スニーカーのような洗いにくいものは、普段からブラッシングをしてきれいに使うのが一番なのですが、もしどうしようもないくらい汚れてしまったら、思いきって丸洗いしてみるのもいいのではないでしょうか。
この記事が参考になれば幸いです。


