「クラークス(Clarks)」は、1825年にイギリスで創業した老舗の靴ブランドです。
これまでにデザートブーツやワラビーなど、数々の人気シューズを世に出してきました。
私はクラークスの「デザートモンク」を所有しているのですが、先日そのアウトソールを靴修理屋さんで交換してもらいました。工作的なものは可能な限り自分でやる派なのですが、さすがに靴のソールの張り替えは、DIYでなんとかなりそうな範疇を超えています。
今回は、張り替えの経緯とその結果について紹介します。
クレープソールのデメリット
クラークスといえば、天然ゴムを使ったクレープソールが有名です。
クレープソールは適度な弾力性があり、クッション性もよく、足を入れたときに足の形に合わせてすっと沈むような、抜群の履き心地をもたらしてくれます。
しかしこのクレープソール、大きなデメリットもあわせ持っています。
それは……
すぐに汚くなる
ということです。
履いてすぐに底は真っ黒になります。そしてソールの側面も次第に汚れて黒くなっていきます。時間が経つにつれクレープソールがベタつきはじめ、道に落ちているゴミや髪の毛などが底に貼りつくようになります。この汚れはタワシでこすっても落ちません。
汚いし、ベタつくし、重いし、最初のころにあったグリップ感もなくなっていくし……、そんなふうにクレープソールへの不満がどんどん溜まり、履く機会が減っていき、そしてシューズラックの奥にしまわれる、という末路を迎えがちです。
私はデザートモンクのほかに、サンドスエードのデザートトレックも持っていたのですが、ソールの汚れがひどくなり、こちらについてはソールを張り替えることもなく捨ててしまいました。まあデザートトレックに関してはアッパー部分もかなり汚れていて、もう手のつけようがなかったからなのですが。
デザートモンクはアッパー部分の状態は悪くなかったので、どうにかして履けないかなといろいろと調べてみたところ、オールソール交換という選択肢があることがわかりました。
ソールはVibram 4014に決定
ソールの張り替えをやってくれる靴修理店はたくさんありましたが、その中で私が選んだのは「アンパサンド」さんです。
クラークスのクレープソールの張り替えを数多くやっているということのほかに、ブログを見て、靴や鞄など、革製品の知識が豊富で技術もすごく高いと感じたからです。
ソールの種類は、Vibram(ビブラム)4014と踵のあるレザーソールのどちらにしようかかなり迷いましたが、どんなファッションにも合わせやすく、ハードに履いても大丈夫そうなVibram 4014アイボリー色に決めました。
アンパサンドさんは店頭営業日がかなり限られているので、基本的にはサイトのお問い合わせフォームから連絡&見積もりを取ってもらって、その後郵送、という流れになります。
ソールが新しくなった新生デザートモンクが到着!
ソールの張り替え依頼をしてからおよそ一か月半、ついに生まれ変わったデザートモンクが届きました。
Vibram 4014にして正解でした。
アイボリー色のソールが、ベージュのアッパーと調和しています。
靴の重さは、クレープソールのときが480gだったのに対してVibram 4014では520g。これは正直意外で、Vibram 4014の見た目からして、もっと軽いものだと思っていました。
もっとも実際に履いてみて重さの違いは感じませんでしたが。
表面が剥げてきていたインソールも交換してもらいました。
オリジナルのインソールのデザインは味があってかっこよかったので迷ったのですが、ここまで剥げてしまうとこの先どんどんその範囲が広がり、結局交換することになると思うので、このタイミングで交換するのが正解かなと。
履き心地は正直いって、クレープソールのあのフワフワとした絶妙な感触には及びません。まあそれははじめからわかっていたので問題なしです。
硬めのインソールですが、これから履き続けることで、足の形に徐々にフィットしていくと思います。
ソール張り替えの費用
ソール交換の値段は14,000円でした。これは靴の種類や状態、張り替えるソールによって変わってくると思います。
靴修理のサイトをいくつか調べてみましたが、相場もだいたいこれくらいかなと思います。ただオールソールは〇〇円〜、という感じで、個別に具体的な料金を出しているところは少ないですね。
オールソール交換を検討している方は、まずはサイトから問い合わせてみるのがいいと思います。
まとめ
ソールを張り替えたことで、ほとんど新品の靴のような感じに生まれ変わりました。
修理を検討していたときに、ア ベイシング エイプ × クラークス オリジナルズ(A BATHING APE x Clarks ORIGINALS)のコラボデザートブーツが出ることを知り、修理せずにそっちを買おうかなとちょっと思ったのですが(笑、結果としてデザートモンクを修理して後悔なしです。
クレープソールが汚れてみすぼらしくなりシューズラックにしまいっぱなしの方は、ぜひオールソール交換を検討してみてください。
クラークスの名作「デザートブーツ」。こちらはゴアテックスを使用し、オールウェザーに対応したタイプです。クレープソールではないのでソールの劣化の心配もありません。