デートの帰り道、タクシーや電車で女性を送るときに、スマートにエスコートができると好感度がぐっと上がります。
乗り物にはいくつか種類がありますが、それぞれに適したエスコート方法があるのでデート前にチェックしておきましょう。
女性とタクシーに乗るときのマナー
エスコートの基本はレディーファーストにあります。
それゆえタクシーを止め、助手席側の後部座席のドアをおさえて女性を先に乗せる、という考え方はまちがいではありません。
ただしこのスタイルで女性を先に乗せた場合、正式には男性は反対側にまわって運転席側のドアから乗る必要があります。
よほど車道が広いところならまだしも、日本で車道側からタクシーに乗り込むというのはまず考えられないです。
反対側にまわろうとすれば、車が途切れるのを待たなければならず時間がかかってしまいますし、車道側のドアを開けるのは路側帯の狭い日本ではほかの車の迷惑にもなります。
というか女性もタクシーの運転手も、男性がいったいなにをしようとしているのかよくわからず、変な空気になってしまうかもしれません。
女性を先に乗せた場合、なぜ男性は反対側から乗ることが求められるかというと、同じドアから乗ろうとすれば、必然的に女性がスライドして運転席の後部座席まで移動しなければならないからです。
男性としては、タイトなスカートなど女性が動きにくい服装をしているときは特に気遣いたいところです。
運転席の後部は席次的には上座になるので、女性をそこに座らせるのはいいことではあるのですが、形式的なことよりも、どうすれば女性が乗降しやすいかを考えた現実的なレディーファーストのほうが推奨されます。実際そのほうがありがたいと考えている女性も多いようです。
というわけでタクシーでは「先に乗るね」と、先に乗ることが意図的であることを示して、男性が先に乗って奥の座席に移動するようにしましょう。
奥の席のほうが、支払い時に女性に先に降りてもらって支払っているところを見せなくて済むという利点もあります。
もっとも料金を支払うまでドアを開けてくれないパターンもあるので、これに関しては乗ったタクシー次第ではありますが。
ただし雨の日は、男性が傘を持ち女性が濡れないように先に乗せ、降りるときも傘を差し、手を差し出して女性が降りやすいように手助けするようにしましょう。
決まりきったエスコート方法につねに従うのではなく、シチュエーションを見極め、相手の立場に立った臨機応変な対応をすることが大切です。
女性と電車やバスや船に乗るときのマナー
電車やバスなどの公共交通機関を利用するときは、通常のレディーファーストとは異なるエスコートをします。
タクシーとの違いは、多くの人が同時に利用するという点にあります。
乗降客に女性がぶつからないように、男性が先導して中に入るようにしましょう。
また、電車やバスでは乗る際に隙間や段差があります。女性がハイヒールなどバランスのよくない靴を履いているときは、さりげなく手を差し出して、乗降をフォローするようにします。
船に乗るときも考え方は同じです。足場が悪いことが多いので、男性が先に乗って手を差し出して女性を手助けするようにしましょう。
女性を車に乗せるときのマナー
自ら運転する車の場合は、車を降りて外側から助手席のドアを開けて女性を乗せます。ドアを閉めるのも男性が行います。
降りるときも同様に、男性が助手席のドアを外側から開けるようにします。
エスコートに慣れていない女性だと自分でドアを開け閉めしてしまうこともあると思うので、「ちょっと待ってて」とひと声かけて、男性がドアを開けるようにしましょう。
女性にはドアを開けさせないくらいの気持ちが大事です。
あとがき
乗り物から降りるときに女性に手を差し出すのを自然にできるようになると、洗練された「大人の男感」が出てきます。
照れくさいかもしれませんが、思っている以上に女性の好感度は上がります。ぜひ挑戦してみてください。
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